留学だより
Medical University of South Carolina (MUSC)での留学生活
佐藤 秀三
私は2012年4月よりアメリカ合衆国のサウスカロライナ州 (SC)、チャールストン市にありますサウスカロライナ医科大学(MUSC)のDivision of Rheumatology and Immunologyにて留学生活を送っています。
SCは南部に位置し、かなり温暖な気候で5月中旬くらいから連日30℃近い気温になります。冬もあたたかく、寒くても福島でいうと晩秋くらいでしょうか。チャールストン市はアメリカ国内では有名な観光都市で、2012年はもっとも訪れたい都市No. 1に挙げられたこともあるほどです。
実際、ダウンタウンの街並みはヨーロッパを思わせる佇まいで、アメリカにあって歴史を感じさせる都市です。また、海にも近く、気軽に大西洋を見に行くこともできます。
研究についてですが、本講座では医学生やポスドクの先生が中心となり、主にマウスを使った実験が行われています。私は現在ループス腎炎における転写因子とサイトカイン、ケモカインの制御について研究を行っております。
PCR machineやFACS、cell cultureなどの機器も揃い多様な実験が可能です。中国やエジプト出身の先生、パレスチナ出身の学生もおり国際色豊かです。毎週月曜日と木曜日にカンファランスがあり、それぞれ行っている実験や臨床研究のプレゼンテーションが行われ活発な議論が交わされています。
月曜日の朝のmeetingには軽食やドリンクが供さ写真れることもあります。日中は実験に集中できるため、発表前や実験によって時には帰宅が遅くなることもありますが、基本的には臨床をやっている時よりも早く帰宅することができ、家族との時間を有効に使うこともできています。
今年の5月にはThe American Association of Immunologists (AAI)のannual meetingであるIMMUNOLOGY 2013に参加し、poster発表の機会もいただきました。2年目になり、今年は論文を仕上げなければいけません。
さて、家族との生活についてですが、昨年12月に家族を呼び寄せてから(8月に生まれた娘の成長を待ってから渡米)、現在は2人の息子をKindergartenおよび Day care centerに通わせながら日常生活を送っております。
初めのうちは英語の環境に慣れるか心配でしたが、毎日楽しく通っており英語も少し話せるようになってきました。5人家族で2 bed roomですがapartmentは日本に比較すれば十分に大きく生活は快適です(ただし、少し蚊が多いです)。
自然も豊かで、近くの池には野生のAlligatorが住んでいます。私を含め家族で大変貴重な経験をさせていただいております。若手の先生方で留学を考えている方は、よい環境と思いますので是非ご検討されてください。
最後に、このような特別の機会を与えていただいた大平教授、渡辺教授、免疫学口座の関根教授をはじめ、医局の先生、関係者の方々に厚く御礼申し上げます。