公立大学法人 福島県立医科大学医学部 リウマチ膠原病内科学講座

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当講座の指導体制と取得できる資格について

当科では随時専攻医を募集しております。消化器内科、リウマチ・膠原病の専門分野だけでなく、広く内科一般に興味のある方は年度・期間にこだわらず、いつでもご連絡ください。当科での研修は以下の様な特徴があります。

1.一本芯の通った内科医になる

(図1)

当科で取得できる専門医資格を図1に示します。まず臨床面では内科医としての基礎的な知識・技術を身につけ、認定内科医の資格を取得できるような研修を、大学病院・関連病院を通して行っていただきます。認定内科医の資格を取得して初めて各専門分野の専門医試験を受験することができます。
専門医資格は複数取得することが可能で、実際複数取得している医師がほとんどです。消化器内科専攻であれば肝臓、上下部消化管、胆膵の領域についてまんべんなく学び、専攻医期間の4年間のうちに専門を極める分野を一つ選んでいただきます。リウマチ・膠原病内科専攻でも自己免疫・炎症性疾患全般について学びながら、専門分野を選んでいただきます。

専門医資格を取得することは、臨床面での一つのゴールですが、それが終点ではありません。最終目標は後輩を指導できるようになることです。そのためには臨床的な能力の向上に加えて、研究の視点が必要です。大学の医局に所属し研修を行う利点の一つは、将来の希望を追い求める研究という仕事を、現実を見つめ、歴史を振り返りながら行えることです。大学院に入学して研究に専念する時間を作ったり、医学博士号を取得するためのデータを集めて論文を書いたり、国内外に留学したりといった研究のやり方に、決まった順番はありません。各人がそれぞれの条件に合わせて、適切な時期に研究内容を発表し、医学博士号を取得することを医局はサポートしてきました。
図1にはこれまでの留学先の例を紹介してありますが、古くから交流のある学校もあれば、個人交渉で門戸を開いていただいた学校もあります。医局を通して扉はどこにでも開かれています。

もちろん内科医として専門性を極める間も、出産や育児といった人生において大切な経験も積まなくてはなりません。当科では男性医師も女性医師も懸命に育児に取り組んでいます。専門性を極めるということは、決して視野が狭くなることではありません。
臨床・研究・教育を通して一つの専門分野を学ぶ事により、しっかりした芯の一本通った、視野の広い内科医として成長していただけるよう、医局は全力でサポートしています。

2.地域を支えるたくましい医師になる

(図2)

図2に現在の当科の関連病院を示します。間もなく70年になろうとする当科の歴史の中で、大学で臨床・研究・教育という3本の柱を学んだ医局員は、多くの県内の病院や診療所に勤務することで地域医療を支えてきました。

これらの関連病院では尊敬すべき先輩達が院長や副院長として、東日本大震災を乗り越え、どこでどんな仕事をしても、持っている能力を存分に発揮できるたくましい医師を育ててくれています。個人で診療所を開設した先輩達に対する地域の信頼も厚く、各地域の医師会長を任される方々も増えてきました。10年や20年程度の歴史ではこういった地域の信頼を獲得することはできません。個人として、チームとして、自分と後輩を育てる努力をたゆまず70年近く継続してきた結果です。広い福島県の地域医療を支えるのは容易な事ではありません。せっかく積み上げて来たこの歴史も、新しい力が吹き込まれなくては閉じてしまいます。実際、地域の需要に対して我々が応えられない場面が、この数年増えてきています。

私たちと一緒に伝統を受け継ぎ、更なる発展に寄与していただける仲間が一人でも多く増えることを、地域住民の方々と共に、切に願っています。

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