Home > 教授からのご挨拶
ごあいさつ
2025年7月1日より、リウマチ膠原病内科学講座の主任教授を拝命しました下島恭弘(しもじまやすひろ)と申します。私たちの講座は旧第二内科の時代に礎が築かれ、初代教授 右田清志 先生 のもと2016年8月にリウマチ膠原病内科学講座として独立し発展してまいりました。今後も最善の医療をお届けするとともに、世界に向けて多くの研究成果を発信して、未来を担う人材育成に取り組んで参ります。
リウマチ膠原病は私たちの身体を守る免疫機構の異常を原因として、身体の様々な部位や臓器に障害を生じる全身性疾患の総称です。関節リウマチや全身性エリテマトーデスはよく知られていますが、それ以外にも膠原病に分類される疾患は多く、出現する症状も様々です。リウマチ膠原病内科は、特定の臓器に偏らず、全身を診て、あらゆる器官の障害に対して総合的に診療を行う内科の専門診療科です。聴いて(聴診)・診て(視診)・触れて(触診)診断を行い、適切な治療に結びつけていきます。県下で唯一の医学部大学病院における内科専門診療科の使命として、臨床の幅広い知識と経験を生かし、患者さんに寄り添った医療をご提供します。他の診療科と連携しながら、また広く地域の先生方と手を取り合い、福島県全域にリウマチ膠原病診療が浸透するよう力を尽くして参ります。
近年、リウマチ膠原病内科の分野では病態研究が進み、新たな治療薬が登場するとともに診療の技術も進歩してきました。今や患者さんの生活スタイルに沿った治療の選択やライフプランの実現を約束した医療を提供することが、私たちリウマチ膠原病内科専門医の役目であると考えています。これらを実現するためには、いち早く診断して治療に結びつけることが重要です。全ての患者さんに私たちの専門医療をお届けするため、現状では数少ないリウマチ膠原病内科の専門医を一人でも多く育成して参ります。一方で、寛解が難しい場合や、寛解しても再発してしまう患者さんがいることも事実です。完全寛解(治癒)を実現する病態基礎研究、そして診断技術の向上を目指した臨床疫学的研究に取り組み、リウマチ膠原病学の進歩に貢献します。
福島県の医療の発展に寄与するともに、福島の地で培われた成果や情報を数多く発信して、大学病院におけるリウマチ膠原病内科専門医としての責任を果たして参ります。
リウマチ膠原病内科学講座主任教授
下島恭弘
当講座のご紹介